アクセスアップでも「継続は力なり」

今月はどうにかこうにか、転職mapxの新規求職者数が目標値を上回りそうで一安心の福井@開発チームです。
とはいってもまだまだ増加のペースは増やさなければいけないのですが・・・。


さて、以前に引き続き「アクセスアップ」や「登録者数の上昇」といったところで小癪なことをひとつ。



「アクセスアップ」において最も重要なものは「正しい目標設定」だということは以前の私のエントリで触れた通りです。
軽くおさらいすると、



・少年野球の凡プレイヤーが、いきなりイチロー目指しても無理がある
・目標とする対象との差が大きすぎると、その差を埋める施策なんて見えない
・だから"一歩上"ぐらいのサイトを当座の目標にする
・そのサイトと自サイトの"差"を、客観的な数字で洗い出す
・その"差"を埋める



ということでした。
で、今日は「差を埋める上で、注意すべきこと」に触れたいと思います。



結論から言うと、「継続可能な施策で埋める」ということが最も重要です。



たとえば、弊社が他の大手転職サイト様と全く同様の広告の打ち方なんてしたら、
それこそ数ヶ月でぶっ潰れてしまうわけです。
(あくまで噂ですが、大手転職サイト様は一ヶ月に数千万円の広告予算があるそうです。羨ましい・・・)
無茶をして同じ施策を行ったとしても、比較対象のサイトが継続的に行っている施策であった場合、その差が埋まるのはせいぜい一ヶ月程度。
次の一ヶ月で、差は元通りになってしまう訳です。



もちろん、一時的に無茶をするべき時もあります。
んが、毎月毎月それをやるべきにはいかないわけです。
かかるものが人手や時間だけならまだしも、毎月毎月何千万も資金を投入できるような会社なんて、そうそうないですよね?
他サイトと比較したときに、次につまずくのは恐らくこの点だと思います。


「資金がないから、アクセスアップができない」
「人手がないから、アクセスアップができない」
「時間がないから、アクセスアップができない」


このスパイラルも、また抜け出すのがまた厄介だったりする訳です。
これは、「継続できない施策にフォーカスしているから」このスパイラルにはまってしまうんです。



そのために、「継続可能な施策」のみにフォーカスし、「継続不可能な施策」は切り捨てる覚悟が必要です。
「自サイトでは継続不可能な施策」は、「隣の芝生は青く見える」と同じで、非常に魅力的に映ります。


「月に○十万人の登録者」
「月に○百万のアクセス」


誰が見ても垂唾ものの甘言です。
が、断言します。「そんなこと出来ません。諦めてください。」



で、「継続可能な施策」は何かというと、「自サイトが持つ資金、人手、時間」を活用して、毎月行える施策です。
そのまんまですね(笑)
ですが、「継続不可能な施策」にフォーカスしていると、その施策が全然ダメなものに思えてしまいます。
その施策が実は素晴らしい可能性を秘めていても、
実は他のどのサイトもやっていない施策だったりしても、
それに気付くことはありません。
そして悶々としたあと、こう思います。



「他にもっといい方法があるはずだ・・・。」
(もちろん、思いついた「自サイトで継続可能な施策」は全然やってない。)



ここまで読んでいただいた方であればご理解いただけるかと思いますが、
そんなものありません。
悶々として一歩も踏み出さないか、
たとえ効果はさほど大きくなくとも、一定の効果は見えている施策で一歩を踏み出すか。
この差は非常に大きい。



それに、実は自分では「ちょっとした効果しかない」と思っていたことが、
蓋を開けてみればドエライ効果を導き出したり、その種になったりします。
また、その「ちょっとした効果」が、それ以降は何もしなくても毎月あるとすれば、
積み上げ算で考えればいいんです。
1+1=2ですが、それが継続すればいずれ99+1=100になるわけです
(この場合の「1」は、継続可能な施策の数、と考えて下さい)
あとはその足し算のペースをどれだけあげられるか、ですね。
で、たまに「1」だと思っていたのが「10」だったりすることもある訳です。
そして、そのつみあがった100は、継続可能なものですからそうそうのことで減少することはありません。言い換えれば「基盤」となりますね。
逆に、継続不可能な施策は、その月「100」になったとしても、翌月には「0」になっていたりします。
どっちを優先すべきかは、言わずもがな、ですね。


なんだかやけに精神論的な話になってしまいましたが、
結局のところ「継続は力なり」なんだと思います。
これも毎度のことですが、別にアクセスアップだけの話ではなく、営業だろうが、システム開発だろうが、経理だろうが、人事だろうが、広報だろうが同じことなんでしょう。



と、私がこれだけ偉そうに生意気なこと書いても、先人の「継続は力なり」という言葉に及ばないというこの事実。
ううむ。