「求めること」と「与えること」

ここ最近、色々な会社の求人広告を内外問わず勉強して、一つ思うところがあったので駄文を。これはあくまで私個人の感覚だと捉えて頂ければ幸いです。



求人広告の一つの区分として、大きく2タイプがあるような気がしています。
一つは「求職者に求める事項」にウェイトを置いた広告と、
もう一つは「求職者に提供できる事項」にウェイトを置いた広告です。



どちらが良いか悪いかは、正直その会社の業界や募集職種、求めるレベルによって全く異なるので一概にいう事はできないのですが、
どうも「求めること」に比重を置きすぎた求人広告が多いような気がしています。





片や、応募資格や求めるスキル・人物像についてはたくさんの記述があるのに、
「その仕事にはどんな魅力があるか」
「この会社にはどういった魅力があるか」
といった
「与えること」についての記述が薄い、若しくは全くない求人広告。

片や、応募資格や求めるスキル・人物像だけでなく、
「この仕事を通して、こういったスキルが身につく!」
「この会社で働くことで、こういったものが手に入る!」
といった
「与えること」にも十分なボリュームのある求人広告。

職種や業種、規模といった指標要因が全く同じだったとしたら、
果たしてどちらの求人に魅力を感じるでしょうか?
答えは言わずもがな、であるような気がしませんか?



決して『「求めること」より「与えること」の方が重要!』ということではありません。
見もふたもない言い方をすれば「どちらも重要」です。
「求めること」のレベルを妥協できない範囲まで落としてしまうと、結果として双方にとって不幸な雇用となってしまいます。



月並みですが、「求めること」と「与えること」のバランスが重要です。
なんだか当たり前の事言ってますね(笑)



しかし、そのバランスを間違えてしまうと、本来応募が来るはずの求人に人が寄り付かなくなってしまいます。
それほどにこのバランスは重要です。
今一度、自社の求人広告や求人内容を見直されてみては如何でしょうか?
少しバランスを調整するだけで、見違えるような成果を生み出すかもしれません。