「自分のサイトの全ページは、それ以外のページへの広告を掲載できる媒体でもある」

ここでお話することは、あくまでも「私なりのコツ」です。
ぶっちゃけ、スタンダードな解決策ではありません。
恐らく他の有名サービスはもっとスマートな方法をとっているとは思います。
かなり乱暴な方法ではありますので、もしこの方法を試してみて失敗しても、
自己責任でお願いします。


さて、見出しの言葉が理解できる方は、正直以下の話は読む必要は一切ありません(笑)
要は、広告の出し先(媒体)を自分達で作ってしまおう、という話です。
媒体が外部だからお金がかかるんであって、
内部(サイトの中)に媒体を作ってしまえば、お金はかかりません。


以下が具体的な流れです。

                                                                                                  • -

[1]媒体のカテゴリを決める

サービス内には様々なページがあります。
サービスの肝となるページ、それほど重要でないページなど、その数は様々でしょう。

 
その中で、検索エンジンからのアクセス数が一番多いページをまずは探しましょう。
(ただし、トップページは除いてください)
そのページの、サービスにとっての重要度は一切無視してください。

[2]実現性を検討

次に、そのページの情報が、同じ軸で増やせそうか検討してください。
ECサイトで特定の商品ページのPVが多いのなら、同じカテゴリの商品ページを増加させる、といった具合です。
もし簡単に増やせそうにないページであれば、再び[1]に戻って、先ほど選択したページの次にアクセスの多いページで、同様の手順で検討してください。

[3]媒体の作成

[2]で増やせそうだと判断したら、ひたすらそのカテゴリのページを作ってください。
[1]で選んだページのアクセス数にもよりますが、数千〜数十万のページが必要です。
ロボットPGMなどを作って、一気に増加するのが一番効果的ですが、
難しいようであれば一日あたりの作成数ノルマを決めて、徐々に追加しても大丈夫です。

当然ながら、同じ内容のページを増加させても意味はありません。あくまでも、軸は同じで、違う情報です。
また、内容の薄いページを大量に作る事は、SEOスパムと呼ばれる行為に該当します。
検索エンジンから除外される危険性が非常に高いので、絶対にやめましょう


作成するページの注意点は、

  • 作成したページは、サイト上の何処かからはアクセスできるようにしておく事
  • ページ内に広告枠を作成しておき、JavaScriptやサーバサイド言語で一括で広告を置き換えられるようにしておく事

上記2点です。

このとき、作成したページの検索エンジン用sitemapファイルがあると尚可です。
sitemapファイルについての詳しい説明は、検索エンジン等からどうぞ。

[4]ひたすら待つ

作成したページをアップロードし、3〜4ヶ月ほど待ちましょう。
暇ですが、こればっかりは仕方ありません。
また、この待機期間も作成したページ数によってかなり異なります。
数十万ページ増やしていた場合は、半年かかる場合もあるのでご注意を。

ここでの目的は、[3]で作成したページが、検索エンジンに8割方読み込まれることです。

[5]サイト全体のアクセス数を確認すると…

長い待機期間が終わったら、そろそろサイトの全体PV数を見てみましょう。
作成したページの数にもよりますが、数万〜数十万程度のPVが増えているはずです。

[6]最後の仕上げ

「PVが増えた!」と喜ぶのはまだ早いです。
増加したPVは、ほとんどが[3]で作成したページへのアクセスのはずです。
本来アクセスしてほしいコンテンツには、まだ余り変化はないでしょう。

そこで、[3]で作成したページに、JavaScriptなりサーバサイド言語なりで広告を表示します。
リンク先は、「一番アクセスして欲しいページ」にしましょう。
(例えば、会員登録ページや利益率の高い商品ページなど。
会員登録ページなどの場合は、レクリエーション性を入れると、更に効果が高まります)
これで、ようやく望みのページに、必要なアクセス数を引っ張ってくることができます。

                                                                                                  • -


「なんでこれでアクセス数が増えるの?」となるかもしれません。
キモは[3]で、ここでどれだけ多くのページ数を作成するかにかかってます。


一つ一つの月々のアクセス数は、せいぜい数十〜数百程度でしょうが、それが
数千、数万、数十万と集まる事で、結果として全体では数十万〜数百万のPVを持つ
媒体が出来上がります。
「ちりも積もれば何とやら」ですね。


結局アクセス元は検索エンジンなんですが、SEOで一つのページの表示順位を上位に押し上げるより、
こちらの方が効果的である事が多いです。
また、作成したページは、[1]で検討したページ(=元から、それなりに検索エンジンでアクセスがあるページ)なので、
何もしなくても、検索エンジンの表示順位はライバルサイトやサービスより勝ることが多いです。


ご覧のように、非常に泥臭い方法です。
でもこの方法でアクセス環境が劇的に改善したサイトも沢山あります。
割と色々なサービスに使いやすい施策なので、アクセス数に悩む担当の方は、
ぜひ一度試してみて下さい。

文中でPPCSEO、ターゲティングメールやポータルサイトへの広告出稿などを「使えない」かのように書いていますが、実はそんなことは全くありません。
使い時さえ間違えなければ、どの方法も非常に強力な手法です。


しかしながら、あまり資金的に余力のない企業のサービス・サイトが「一か八か」的に使うのは、無駄であると思っています。


もし本日のエントリをご覧になって、「もっと詳しい話が聞きたい」などありましたら、
弊社までお問い合わせ頂ければ、出来る限り対応させていただきます。
場合によってはお金を頂きますが…(笑)